h-SUPPORTERプロジェクトは、地域の住民に、健康によいとされる運動を行ってもらうプロジェクトである。
WHO(世界保健機関)は、健康維持のために、毎日1万歩以上歩くことを推奨している。また、フランスの保険業界の調査では、適度な運動を行うことによって、脳卒中のリスクは34%、乳がんのリスクは16~39%軽減できるとしている。
保険会社は、契約者にインセンティブを与えることで、毎日1万歩以上歩いてもらい、保険金の支払いを減らすことを目論んでいる 。
フランスの大手保険会社AXAでは、歩数、心拍数、血中の酸素濃度、睡眠ライフサイクルなどの計測ができるデバイス(99.95ユーロ相当)を希望者に無償配布し、毎日の歩数を記録してもらうキャンペーンを実施した。
具体的には、1ヶ月継続して1日の歩数が7000を超えたユーザーに50ユーロ、1万歩を超えたユーザーに100ユーロ分の代替医療(スパ、リクラゼーションセラピーなど)を得られるチケットを与えるものである。
チケットを地域限定で使用できるように工夫することで、地域の経済が活性化することが期待される。将来的に、地域通貨で還元する方法も検討する。